びまん性肺疾患グループ(文責:南野)
特発性肺線維症におけるマクロファージの機能解析
特発性肺線維症における肺の線維化増悪にM2 type macrophageによる過剰修復が関与していると仮定し、外科的肺生検で特発性肺線維症の診断をされた患者の肺組織を用いて、M2 type macrophageの表面マーカーの免疫染色を行い、集積や線維化病変における局在を評価しています。
特発性肺線維症の発症、増悪におけるPOSTINの役割に関する遺伝学的解析
特発性肺線維症の病態にMUC5BやTOLLIPなどのsingle nucleotide polymorphism (SNP)が病勢マーカーやコンパニオン診断薬としての可能性が示されています。新規の細胞外マトリクス蛋白であるペリオスチンが、本症の病態悪化を予測する血清バイオマーカーであることを証明しました。そのペリオスチンのSNPが、特発性肺線維症の病因や増悪に関与するかを研究しています。
閉塞・アレルギーグループ(文責 徳永)
当科では動物実験としてマウスのOVA喘息モデルを使用したIL-1 family サイトカインであるIL-18やIL-38、M2マクロファージの機能解析、エラスターゼ気管内投与によって作成した肺気腫モデルを使用した実験を行っております。また川山教授を中心に喘息、COPDに関する様々な臨床研究も行っております。グループで週に一回のミーティングを行い、海外論文の抄読会や、研究の方針に関する検討を行っており、研究の成果は国内外の学会で積極的に発表しております。
All rights are reserved by Department of Medicine, Division of Respirology, Neurology, and Rheumatology, Kurume University School of Medicine, 2013.