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呼吸器内科

挨拶

助教 谷脇 考恭呼吸器疾患は、COPD、気管支喘息、肺癌、びまん性肺疾患、呼吸器感染症を中心として増加傾向が著しく、今後呼吸器内科医の需要がますます高くなってくると考えられています。我が国の呼吸器病学の歴史は、未だわずか50年に過ぎず現在大きな発展期にさしかかっているところです。現在我が国の呼吸器専門医は約3,500名であり、将来的にはこの3倍程の数が必要と推定されています。実際に、各内科系疾患の患者さんの実数に対する各専門医の数を計算すると、消化器内科や循環器内科と比較し呼吸器内科専門医は半分ほどしかいません。このように現在でも呼吸器科医は不足していますが、これから高齢化社会を迎えさらにニーズが高まってくることは間違いありません。

呼吸器病学の特徴として、喘息発作や重症肺炎などの急性呼吸不全から、慢性呼吸器疾患の日常の医療、慢性呼吸不全患者のリハビリテーション、終末期の緩和ケア医療などと、時系列的にみても非常に幅が広いことです。このように呼吸器病学は、縦の軸・横の軸が大変大きな分野であり、その中には必ず自分が興味を持って一生やりがいのある医療や研究のテーマを見つけることが出来ます。呼吸器内科は今後必ず成長する分野ですので、是非多くの医師が呼吸器内科医を目指してくれることを切に願います。

臨床

当科には西日本でも有数の呼吸器内科専門医(呼吸器専門医取得数62名)が存在し、若手医師の専門医取得までのキャリアを全力でサポートします。症例数は豊富であり、年間入院患者は約1500名、また新規肺がん患者は100名/年を超えます。

検査においては最先端の気管支鏡装置を導入し、EBUS-TBNA (超音波気管支鏡下穿刺吸引生検法)、CT透視下気管支鏡を積極的に行っています。これらの検査を行える施設は当院を含めて全国に数か所しかありません。
閉塞性肺疾患や気管支喘息に加え、肺がん、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群など幅広い呼吸器疾患の診療と研究を行っています。優秀な若手指導医を大学病院病棟に増員し、充実した指導体制のもと、病棟業務に忙殺されることなく、呼吸器学の奥深さや面白さを学ぶことができます。

教育

病棟では患者受け持ちは主治医制度ですが、完全な小チーム医療体制(研修医1名に対して、各専門指導医2名)をとっています。主治医一人に負担がかかりすぎないように、診療チーム全体で患者診療にあたります。チーム診療のため、より多くの症例数を経験できます。また、呼吸器内科の中でもさらに肺がん・閉塞性肺疾患・気管支喘息・びまん性肺疾患の専門グループ指導医が、病棟でmini lectureを行い、疾患への理解を深め、臨床に役立てます。気管支鏡検査数も非常に多く、入局後短期間で検査手技をマスターすることができます。また、シュミレーターを用いたトレーニングを行い、研修医の先生の技術指導・向上に努めています。

基礎研究

星野教授指導のもと、最新の実験機器(Flowcytometry, RT-qPCRなど)を備えた研究室で、大学院生を中心に日々実験に明け暮れています。大学院に進学した場合、2年の前期臨床研修の終了後、4年間で学位取得を目標にします。大学院での研究は今までの大学院生が引き継いで研究していた炎症性肺疾患の研究を行います。これまで大学院を卒業した者はBlood誌、AJRCCM誌、ERJ誌、BBRC誌、Journal of Immunology誌、Plos One誌等の世界の一流紙に掲載され国内外の評価や注目が高いです。当研究室の特筆すべき点は教授以下の指導教官がほぼ毎日マンツーマンで大学院生等へきめの細かい指導です。また米国衛生研究所(NIH)、癌研究所(NCI)との共同研究は国内外で高く評価されています。

大学院に進学しない学位取得希望者は、大学卒業後5-6年すると研修病院から博士論文研究のために大学に戻ります。臨床業務をこなしながら臨床研究を行い、3年程度で博士論文や共著論文を仕上げ学位取得することが多いです。

主な研究テーマ

  • 閉塞性肺疾患、喘息、間質性肺炎、膠原病におけるIL-18などの炎症性サイトカイン、細胞外マトリックス蛋白、酸化還元物質の機能分析を行い、新規の治療薬、血液バイオマーカーの確立を目指す。
  • 新規COPDマウスモデルを用いて気腫性病変の進展と併存症(糖代謝異常、右心不全、骨粗鬆症、筋肉病変)の発症・進行との関連について
  • COPD肺組織におけるM2マクロファージの病態形成メカニズム解析

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